Keîta Chida2019年2月6日3 分第5章、モーツァルト:ピアノソナタKV333〜アシンメトリーと孤独〜結局この長ったらしいブログはここが言いたいだけだった。 始まりはほんの出来心、 せっかく録音した曲である。少しこの曲について触れておこうと思っただけである。 まさかこんな一大事業になろうとは当初は予想し得なかった。悪意はなかったのだ。...
Keîta Chida2019年2月6日3 分第四章、モーツァルト:ピアノソナタKV333ようやく第二主題である。 私の手にかかると、300小節の楽曲でこの調子である。 扱う題材が「第九」でないのがせめてもの救いである。 第二主題はソナタの概念の中での大きな発展的発明の1つである。私がソナタの発生を詳しく書こうとすれば、恐らく「カラマーゾフ」超えの超大作になるで...
Keîta Chida2019年2月5日3 分第3章、モーツァルト:ピアノソナタKV333〜アシンメトリと孤独〜「桐一葉 落ちて天下の秋を知る」 坪内逍遥の歌舞伎、「桐一葉」の名台詞である。桐は豊臣の家紋、そして主人公片桐且元の「桐」である。豊臣の行く末を憂いながら、大坂城を追われる且元が詠んだとされる句であって、このブログとは何の関係もない。...
Keîta Chida2019年2月5日3 分第二章、モーツァルト:ピアノソナタKV333〜アシンメトリー〜さて、後編である。 長い文章をくどくど書いて喜ばれるのは、紅茶にマドレーヌを浸して食べる男であって、私では、ない。(最もプルーストが嫌いな仏文専攻も存外多いが)故にサクッといきたい。 と、言いだしておいてなんだが、前回の第一主題で最も大切なことを書き忘れていた。つまりは「ア...
Keîta Chida2019年2月4日4 分モーツァルト:ピアノソナタKV333〜アシンメトリと孤独〜前編モーツァルトのKV333を先月演奏した。何故この曲を選んだのか今となっては思い出せないが、事の始まりを思い出せなくなったは歳のせいではあるまい。 この二年間モーツアルトのソナタを弾いている。 モーツァルトは現存するだけでピアノソナタを18曲書いている。私は作品の背景やら作曲...